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03月02日-01号

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  1. 津市議会 1998-03-02
    03月02日-01号


    取得元: 津市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-07-25
    平成10年  3月 定例会(第1回)       平成10年第1回津市議会定例会会議録(第1号)       平成10年3月2日(月曜日)午前10時3分開会       ----------------------- ◎市長(近藤康雄君) おはようございます。招集に当たりまして一言ごあいさつを申し上げます。 本日は、市議会定例会を招集させていただきましたところ、議員の皆様方には何かと御多用の中御参集いただきまして、厚くお礼を申し上げます。 本定例会におきまして御審議をいただきます案件は、報告3件、議案54件の計57件でございます。よろしく御審議のほどお願い申し上げます。 今、国も地方も極めて厳しい財政状況下にあります。国の地方財政対策は、地方財政の健全化を基本にとらえまして、財政構造改革の第一歩を踏み出す内容となっておりまして、過去に前例のないほど歳出を抑制してきております。 こういった中で、本市の新年度の予算につきましては、骨格予算といたしましたものの、義務的経費など市民の皆様の暮らしにとって特に重要な事業、また投資的な経費につきましては、継続事業等を中心として編成をいたさせております。議員の皆様方にはよろしく御理解いただきたいと存じます。 以上甚だ簡単でございますが、招集に当たりましてのごあいさつといたします。よろしくお願い申し上げます。 ○議長(篠田耕一君) 皆さんおはようございます。3月定例市議会の開会に当たりまして一言ごあいさつを申し上げたいと存じます。 議員の皆さん方におかれましては、年度末の何かと御多用の中、しかも早朝より御参集を賜りまして、厚くお礼を申し上げたいと存じます。 先ほどの市長のごあいさつにもございましたように、今定例会に提出をされます案件は、平成10年度当初予算を初めといたします57件でございます。いずれも平成10年度に向かい重要な案件ばかりでございます。どうか議員各位におかれましては十分なる御審議を賜りまして、適切妥当なる結論を得られますようお願いをいたしますとともに、議事運営に当たりましても格別の御協力を賜りますようお願いを申し上げまして、甚だ簡単でございますけれども、開会のごあいさつといたします。どうぞよろしくお願いをいたします。     -----------------------          議事日程(第1号)第1 会議録署名議員の指名第2 諸般の報告第3 会期の決定第4 提出議案の上程--所信表明及び議案説明 報告第1号 専決処分の報告について 報告第2号 専決処分の報告について 報告第3号 専決処分の報告について 議案第1号 津市工場誘致奨励条例の全部の改正について 議案第2号 津市議会議員及び津市長の選挙における選挙公報の発行に関する条例の一部の改正について 議案第3号 委員会の委員等の報酬及び費用弁償に関する条例の一部の改正について 議案第4号 津市職員等の旅費に関する条例の一部の改正について 議案第5号 津市議会の議員その他非常勤の職員の公務災害補償等に関する条例の一部の改正について 議案第6号 津市会館の設置及び管理に関する条例の一部の改正について 議案第7号 津市児童福祉会館の設置及び管理に関する条例の一部の改正について 議案第8号 津市保育所の設置及び管理に関する条例の一部の改正について 議案第9号 津市道路占用料徴収条例の一部の改正について 議案第10号 津市都市公園条例の一部の改正について 議案第11号 津市消防団員等公務災害補償条例の一部の改正について 議案第12号 津市火災予防条例の一部の改正について 議案第13号 財産の取得について 議案第14号 事務の委託に関する協議について 議案第15号 事務の受託に関する協議について 議案第16号 事務の受託に関する協議について 議案第17号 事務の受託に関する協議について 議案第18号 事務の受託に関する協議について 議案第19号 事務の受託に関する協議について 議案第20号 事務の受託に関する協議について 議案第21号 事務の受託に関する協議について 議案第22号 事務の受託に関する協議について 議案第23号 事務の受託に関する協議について 議案第24号 事務の受託に関する協議について 議案第25号 事務の受託に関する協議について 議案第26号 事務の受託に関する協議について 議案第27号 事務の受託に関する協議について 議案第28号 第3次津市国土利用計画について 議案第29号 市道路線の廃止について 議案第30号 市道路線の認定について 議案第31号 平成9年度津市一般会計補正予算(第5号) 議案第32号 平成9年度津市モーターボート競走事業特別会計補正予算(第3号) 議案第33号 平成9年度津市と畜場事業特別会計補正予算(第1号) 議案第34号 平成9年度津市国民健康保険事業特別会計補正予算(第3号) 議案第35号 平成9年度津市下水道事業特別会計補正予算(第2号) 議案第36号 平成9年度津市住宅新築資金等貸付事業特別会計補正予算(第1号) 議案第37号 平成9年度津市福祉資金貸付事業特別会計補正予算(第1号) 議案第38号 平成9年度津市奨学金貸付事業特別会計補正予算(第1号) 議案第39号 平成9年度津市土地区画整理事業特別会計補正予算(第1号) 議案第40号 平成9年度津市老人保健医療事業特別会計補正予算(第2号) 議案第41号 平成9年度津市駐車場事業会計補正予算(第1号) 議案第42号 平成9年度津市水道事業会計補正予算(第1号) 議案第43号 平成10年度津市一般会計予算 議案第44号 平成10年度津市モーターボート競走事業特別会計予算 議案第45号 平成10年度津市と畜場事業特別会計予算 議案第46号 平成10年度津市国民健康保険事業特別会計予算 議案第47号 平成10年度津市下水道事業特別会計予算 議案第48号 平成10年度津市住宅新築資金等貸付事業特別会計予算 議案第49号 平成10年度津市福祉資金貸付事業特別会計予算 議案第50号 平成10年度津市奨学金貸付事業特別会計予算 議案第51号 平成10年度津市土地区画整理事業特別会計予算 議案第52号 平成10年度津市老人保健医療事業特別会計予算 議案第53号 平成10年度津市駐車場事業会計予算 議案第54号 平成10年度津市水道事業会計予算     -----------------------          会議に出欠席の議員出席議員     1番  川竹大輔君           2番  竹沢陽一君     3番  坪井年明君           4番  梅崎保昭君     5番  西川正澄君           6番  中村一彦君     7番  吉田 修君           8番  前田剛志君     9番  川崎正次君          10番  田村宗博君    11番  小倉昌行君          12番  藤井弘二君    13番  中村 治君          14番  岩本 勝君    15番  安藤之則君          16番  山岡祥郎君    17番  小田新一郎君         18番  中川隆幸君    19番  佐藤岑夫君          20番  西川 実君    21番  小林 賢君          22番  大西禧夫君    23番  佐藤肇子君          24番  橋村清悟君    25番  篠田耕一君          26番  小野欽市君    27番  川瀬利夫君          28番  岡野恵美君    29番  竹田 治君          30番  若林泰弘君    31番  駒田拓一君          32番  森 錦一君    33番  井ノ口昭太郎君        34番  稲守久生君    35番  川合 務君          36番  日野 昭君欠席議員    なし          会議に出席した説明員   市長                       近藤康雄君   助役                       野村 守君   収入役                      松下憲夫君   市長公室        市長公室長        森 貞夫君               政策課長         宮武新次郎君   サイエンスシティ推進  サイエンスシティ推進部長 野田武義君               事業推進課長       黒宮英二君   財務部         財務部長         平松利幸君               財務部調整監       伊藤和佳君               契約財産課長       鈴木悦夫君               財政課長         野崎精一君   市民生活部       市民生活部長       岡部高樹君               市民交流課長       田中恭一君   環境部         環境部長         家城隆一君               環境管理課長       佐藤良克君   福祉保健部       福祉保健部長       稲垣武年君               福祉課長         野田俊和君   同和対策室       同和対策室長       澤田信之君   産業労働部       産業労働部長       村田佳美君               商工労政課長       大市正志君   競艇事業部       競艇事業部長       宇田川和風君               競艇管理課長       大西一治君   都市計画部       都市計画部長       小河俊昭君               管理港湾課長       前野龍次君   建設部         建設部長         山口泰生君               道路課長         渡辺三郎君   下水道部        下水道部長        川上政洋君               下水道管理課長      正次幸雄君   検査室         検査室長         片岡次夫君   消防本部        消防長          水谷 衛君               消防次長         長井伸次君   収入役室        副収入役兼収入役室長   岡山彰一君   三重短期大学      三重短期大学学長     丹羽重省君               三重短期大学事務局長   青木 淳君   水道局         水道事業管理者      河合安雄君               水道局次長                            西口清二君               兼水道総務課長   教育委員会       教育委員長        鈴木秀昭君               教育長          荒木 務君               教育次長         森 恒利君               教育調整監                            米澤和郎君               兼教育総務課長   監査委員                     鈴木 有君               監査監兼監査事務局長   松浦隆之君          職務のため出席した事務局職員 局長       中山邦彦君        次長       佐藤捷三君 議事課長     中村研二君        主事       濱田耕二君     ----------------------- ○議長(篠田耕一君) ただいまから平成10年第1回津市議会定例会を開会いたします。 直ちに本日の会議を開きます。 これより日程に入ります。 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。会議録署名議員につきましては、会議規則の定めにより、17番小田新一郎君、34番稲守久生君を御指名いたします。 日程第2、諸般の報告を行います。 今期定例会議事説明員の出席を要求いたしましたところ、お手元に配付いたしましたとおり通知に接しましたので、御了承をお願いいたします。 次に、監査当局からお手元に配付いたしましたとおり監査報告がなされておりますので、ごらんおき願います。 続いて日程第3、会期についてお諮りいたします。今期定例会の会期を本日から3月23日までの22日間と定めたいと存じます。御異議ございませんか。          〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(篠田耕一君) 御異議なきものと認め、本日から3月23日までの22日間と定めます。 日程第4、当局から提出の報告第1号から第3号並びに議案第1号から第54号に至る各案を一括上程議題に供したいと存じます。御異議ございませんか。          〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(篠田耕一君) 御異議なきものと認め、報告第1号から第3号並びに議案第1号から第54号に至る各案を一括上程議題に供します。 なお、議事の進行上、事務局長の議案朗読は省略いたしますが、会議録にはこれをとどめます。     ----------------------- 報告第1号 専決処分の報告について 報告第2号 専決処分の報告について 報告第3号 専決処分の報告について 議案第1号 津市工場誘致奨励条例の全部の改正について 議案第2号 津市議会議員及び津市長の選挙における選挙公報の発行に関する条例の一部の改正について 議案第3号 委員会の委員等の報酬及び費用弁償に関する条例の一部の改正について 議案第4号 津市職員等の旅費に関する条例の一部の改正について 議案第5号 津市議会の議員その他非常勤の職員の公務災害補償等に関する条例の一部の改正について 議案第6号 津市会館の設置及び管理に関する条例の一部の改正について 議案第7号 津市児童福祉会館の設置及び管理に関する条例の一部の改正について 議案第8号 津市保育所の設置及び管理に関する条例の一部の改正について 議案第9号 津市道路占用料徴収条例の一部の改正について 議案第10号 津市都市公園条例の一部の改正について 議案第11号 津市消防団員等公務災害補償条例の一部の改正について 議案第12号 津市火災予防条例の一部の改正について 議案第13号 財産の取得について 議案第14号 事務の委託に関する協議について 議案第15号 事務の受託に関する協議について 議案第16号 事務の受託に関する協議について 議案第17号 事務の受託に関する協議について 議案第18号 事務の受託に関する協議について 議案第19号 事務の受託に関する協議について 議案第20号 事務の受託に関する協議について 議案第21号 事務の受託に関する協議について 議案第22号 事務の受託に関する協議について 議案第23号 事務の受託に関する協議について 議案第24号 事務の受託に関する協議について 議案第25号 事務の受託に関する協議について 議案第26号 事務の受託に関する協議について 議案第27号 事務の受託に関する協議について 議案第28号 第3次津市国土利用計画について 議案第29号 市道路線の廃止について 議案第30号 市道路線の認定について 議案第31号 平成9年度津市一般会計補正予算(第5号) 議案第32号 平成9年度津市モーターボート競走事業特別会計補正予算(第3号) 議案第33号 平成9年度津市と畜場事業特別会計補正予算(第1号) 議案第34号 平成9年度津市国民健康保険事業特別会計補正予算(第3号) 議案第35号 平成9年度津市下水道事業特別会計補正予算(第2号) 議案第36号 平成9年度津市住宅新築資金等貸付事業特別会計補正予算(第1号) 議案第37号 平成9年度津市福祉資金貸付事業特別会計補正予算(第1号) 議案第38号 平成9年度津市奨学金貸付事業特別会計補正予算(第1号) 議案第39号 平成9年度津市土地区画整理事業特別会計補正予算(第1号) 議案第40号 平成9年度津市老人保健医療事業特別会計補正予算(第2号) 議案第41号 平成9年度津市駐車場事業会計補正予算(第1号) 議案第42号 平成9年度津市水道事業会計補正予算(第1号) 議案第43号 平成10年度津市一般会計予算 議案第44号 平成10年度津市モーターボート競走事業特別会計予算 議案第45号 平成10年度津市と畜場事業特別会計予算 議案第46号 平成10年度津市国民健康保険事業特別会計予算 議案第47号 平成10年度津市下水道事業特別会計予算 議案第48号 平成10年度津市住宅新築資金等貸付事業特別会計予算 議案第49号 平成10年度津市福祉資金貸付事業特別会計予算 議案第50号 平成10年度津市奨学金貸付事業特別会計予算 議案第51号 平成10年度津市土地区画整理事業特別会計予算 議案第52号 平成10年度津市老人保健医療事業特別会計予算 議案第53号 平成10年度津市駐車場事業会計予算 議案第54号 平成10年度津市水道事業会計予算     ----------------------- ○議長(篠田耕一君) 引き続き、市長から所信表明と助役から上程議案に対する説明並びに教育長から教育行政についてそれぞれ説明を求めます。 最初に、市長から所信表明を求めます。          〔市長 近藤康雄君 登壇〕 ◎市長(近藤康雄君) 平成10年3月定例会の開催に当たり、市政に臨む私の所信を申し述べ、皆様の御理解と御協力をお願いいたしたいと思います。 私は、平成6年7月の市長就任から今日に至るまで、市民本位の誇りある着実なまちづくりを市政運営の基本姿勢として、市民の幸せに連なるまちづくりのための政策理念の形成に努力し、これに基づく諸施策の実践に全力を傾けてまいりました。 変革する時代にあって、未来を展望することは決して容易なことではありませんが、議員並びに市民各位の御理解と御参画を得ることで、平成8年3月には、まちづくりの指針となる第4次津市総合計画を策定することができ、本市の未来を開くための理念と目標を持つと同時に、その実現に向かって職員ともども努力を重ねることができたことを心より感謝申し上げます。 おかげをもちまして、21世紀を展望した暮らしの舞台づくりに向けて、平成7年9月には男女共同参画都市宣言を行い、個人の尊厳を大切にする障壁のない地域社会への新たな一歩を踏み出すとともに、下水道処理区域の拡大や津市の環境と共生する基本条例の制定、上富良野町との友好都市提携、さらには保健福祉サービスの充実などに着実な取り組みを進めることができました。 また、総合計画の重点政策であります中勢北部サイエンスシティの開発整備や津駅前の市街地再開発、土地区画整理については、計画の段階を脱し、いよいよ事業実施段階に入ることになり、中勢バイパスの供用区間の拡大や安東贄崎線の開通など都市基盤整備の進展と相まって、津の街は今大きく変わろうとしています。 さらに、市民参画を基調とし、公正で、より開かれた市政を実現するため、津市都市マスタープラン等計画策定過程における市民参画の徹底や、市職員採用試験における国籍条項の撤廃、行政手続条例の制定、入札制度の累次にわたる改善など行政の進め方にさまざまな工夫を凝らし、市政の改革に努力することができたところであります。 私たちが目指す津市の姿は、豊かな文化をはぐくみ、21世紀に躍動する美しい県都であります。それは、水と緑の美しい快適な環境のもとで、だれもが安心して暮らし続けることができる都市とすることであり、また一人一人が生き生きとした暮らしを営むことができる都市とすることであります。 私は、このような姿を実現することが、津市をさらに魅力的で個性のある都市へと持続的に成長させ、幸せが実感できる市民生活を築くものであると信じ、そのためのまちづくりを育てていくことを私の使命とし、今後とも初心を忘れず、持てる力を市政に注いでまいりたいと決意を新たにしております。 さて、私たちは、少子・高齢化の急速な進展や経済成長率の低下など、21世紀への大きな環境変化に直面しています。 こうした環境変化への対応の仕方によって、地域社会の姿や暮らしが大きくさま変わりすると言っても過言ではなく、国においては、新しい経済社会への変革と創造に向けて、経済構造改革財政構造改革、さらには社会保障構造改革など6つの改革への重点的な取り組みが進められているところでもあります。 特に、平成10年度からの3年間を集中改革期間といたします財政構造改革は、地方の行財政に大きな影響を及ぼし始めており、また社会保障構造改革の一環をなす介護保険への早急な対応も求められております。 自治体は、暮らしを取り巻く環境変化への対応と同時に、景気の低迷や人口成長の鈍化に伴う税収の延び悩みも重なった厳しい財政状況を克服していかなければならず、まちづくりを効率的かつ効果的に推進するための施策の重点化と総合化が強く求められていると考えております。 このため、私は、市民本位の誇りある着実なまちづくりを変わらぬ基本姿勢とし、本議会で議案を上程いたしております第3次津市国土利用計画、さらには津市都市マスタープランなどまちづくりのための諸計画の連携を図りながら、暮らしの環境変化に即し、第4次津市総合計画の4つの目標に沿った重点施策の展開と総合行政の確保に努力してまいる所存であります。 まず、生き生きとして魅力のある県都づくりのために重点的に進めようとする施策について御説明申し上げます。 昨今の厳しい経済環境にあって、一刻も早い景気の回復が望まれておりますように、地域経済の着実な成長は、安定した暮らしを確保するための必要条件であり、さらに自治体の経営に目を転じれば、市民サービスの充実や地方分権の時代に即した主体的なまちづくりのための自主財源の確保に寄与するものであります。 本市は、国、県の行政機関や民間の事業所等が数多く立地し、広域的で多様な活動と交流が営まれることで、県都としての活力が培われてきました。 したがいまして、本市経済の着実な成長と暮らしの安定を確保していくためには、交流の場としての特性と魅力のさらなる向上とともに、第3次産業の割合が高い本市の産業構造を踏まえると、新しい雇用と市場を生み出す産業業務の拠点づくりがぜひとも必要であります。 まず、商業、業務の中心地であり、多様な交流の場となる都心の活性化を図るため、津駅前再開発ビルにつきましては、県都の玄関口にふさわしい21世紀を象徴する新たなランドマークとして、平成12年末の完成を目指し、本年秋には建設工事に着手できるよう重点的な取り組みを進めたいと思います。 また、津駅前北部の土地区画整理につきましては、現地事務所を開設し、都心居住を促進する観点から、魅力ある市街地環境の形成に向けて事業の本格化を図ってまいりたいと思います。 津警察署が新たに完成し、三重会館の建てかえも間近に迫るなど市街地のリニューアルが進む丸之内地区においては、津警察署の跡地を利用し、文化、福祉を中心とする市民活動の拠点施設の整備に向けた準備を進め、津リージョンプラザの機能とも融合した市民が集う拠点エリアの形成を目指すとともに、お城東駐車場の立体化を含めた市街地再開発の具体化に努力したいと思います。 こうした拠点づくりへの取り組みと連動し、回遊性のある都心空間の形成が図れるよう、公園、道路の環境整備を継続することなどによって、人々が行き交い、集う公共空間の魅力を高めたいと思います。 また、都心の活性化は、都心商業の魅力に負うところが多いことから、三重県モデル商店街活性化事業の最終年度として、地元商店街の創意と工夫に基づく歴史を生かした都心づくりを応援するとともに、津市商業活性化ビジョンを近く策定し、商業者の経営努力と連動した商業環境づくりに取り組んでまいりたいと思います。 地域経済の成長を牽引する新しい産業業務の拠点を目指し、これまでも重点的な取り組みを進めてきました中勢北部サイエンスシティにつきましては、平成12年度の分譲開始に向けて、計画区域における造成工事の本格化を図るなど、中勢バイパスの整備促進を初めとする関連基盤を含めた総合的な開発整備に取り組むと同時に、津市企業立地促進条例の制定のもとに、積極的な企業誘致に努力したいと思います。 また、我が国における産業空洞化の進展など工業を取り巻く動向も踏まえ、産学官の連携や創造的な企業活動などについて、工場、事業所との対話を重ねながら、地域産業の高度化を促進したいと思います。 農林水産業につきましては、経営体質の安定、強化を図る観点から、生産基盤の整備を進めるとともに、後継者の育成や経営規模の拡大、特産品の開発など経営近代化のための自主努力を積極的に応援したいと思います。 以上のような地域産業政策の展開を通じて、すべての市民が生き生きと働き、安定したゆとりある暮らしを営むことができるよう、魅力ある就業の場の確保に努力し、本市における職業選択の可能性を高めるとともに、働く市民の福祉や労働環境の向上が図られるよう配慮してまいりたいと思います。 観光、レクリエーションの場は、人々の心身をリフレッシュさせると同時に、都市の魅力づくりと集客交流に大きく寄与するものであります。 本市の代表的な観光資源であり、県外からも多くの人々が訪れる御殿場海岸の周辺地域においては、津モーターボート競走場の施設改善を継続するとともに、身近なレクリエーションエリアとしての計画的かつ一体的な地域整備が図れるよう努力したいと思います。 また、津の海と都心地区とが連動した魅力ある交流空間の創出並びに中部国際空港への海上アクセス拠点の形成を目指し、津港跡部線の海岸線までの延伸整備については、平成14年度完成を目指した取り組みを進めるとともに、外郭環状道路、都心環状道路を中心とする環状放射型の道路交通ネットワークの形成に取り組み、移動のしやすい都市の形成に努力してまいりたいと思います。 このことは、市域におけるさまざまな施設の利用を容易にするばかりでなく、高齢社会の進展に対応した公共交通機関の充実にも寄与するものであると考えております。 また、中部国際空港への海上アクセス拠点の形成に向けましては、伊勢湾海上交通開発促進協議会において、事業の採算性調査に継続して取り組むなど、早期事業化を促進してまいりたいと思います。 高度情報社会における重要な交流基盤となる情報ネットワークにつきましては、その中枢拠点を形成するため、第三セクターのもとで建設の具体化が進む(仮称)津サイエンスプラザへの地域情報センターの導入に取り組むとともに、多くの人々が集まる津駅前再開発ビルには、市民が気軽に利用できる情報拠点施設を配置できるよう鋭意準備を進めたいと思います。 また、地域イントラネットの構築やマルチメディアを活用した情報システムの開発に取り組むことなどによって、双方向のコミュニケーションを重視した情報環境の整備を進めるとともに、その積極的な活用によって行政サービスの質的改善を図りながら、ワンストップで市民サービスが提供できる総合窓口の平成11年度開設を目指したいと思います。 以上のような次世代の発展基盤ともなるまちづくりに取り組むことで、21世紀初頭には経済活力の倍増と日常的に30万人以上の人々が活動し、交流する都市の実現を目指そうとするものであります。 次に、安心して暮らしやすい都市づくりのために重点的に進めようとする施策について御説明申し上げます。 本市の暮らしやすさは、海、山の大いなる自然の恵みと、先人の努力によって培われてきた都市機能の集積によってもたらされるかけがえのない地域特性であり、この特性をさらに高めていくことで、安心して快適な暮らしの空間を整え、望ましい人間居住の場を目指していくことができると考えています。 このためには、身近な自然環境を生かし、水と緑が美しい快適な都市環境を形成するとともに、暮らしの中の安全性を向上させていくことが重要であります。 まず、水と緑が美しい快適な都市環境を形成するため、下水道につきましては、平成12年度の普及率30%の達成を目指した事業推進や、志登茂川処理区の事業着手に取り組むなど、今後とも重点実施を図るとともに、地域の特性に応じて農業集落排水事業や合併処理浄化槽の組み合わせによる総合的な生活排水対策を推進することによって、暮らしに身近な河川等の水質汚濁の大幅な抑制に努力してまいりたいと思います。 また、市域における緑の倍増を目指し、家族が憩える緑豊かな大規模公園として計画する中勢グリーンパークや、冬期に渡り鳥が飛来する岩田池公園については、平成12年度の一部開園を目指した整備を進めるなど、水と緑のネットワークを形成する観点から、公園緑地の整備や水辺空間の創出、市民緑化の促進に努力したいと思います。 さらに、地域特性を生かした美しい都市景観を形成するための基準づくりに着手するとともに、地域の方々との対話を重ねながら、歴史と文化が息づく一身田寺内町の町並み整備の具体化に努力したいと思います。 快適な生活環境は、私たち一人一人が資源、エネルギーを大切にすると同時に、市民、事業者、行政が手を携え、環境に配慮した行動を実践していくことによって実現されるものであります。 私たちが取り組むべき行動の目標と指針を明確にするため、津市環境基本計画に基づくアクションプログラムの作成を進めながら、市民の御理解と御協力を得て、ごみの減量化や資源ごみの分別収集など、これまでの取り組みをさらに徹底したいと思います。 また、西部清掃工場においては、地域の方々の御理解を得ながら、ごみの持つ未利用エネルギーの活用を視野に入れ、ダイオキシン類の対策を含めた焼却施設の1炉新設と既存施設の整備を目指すとともに、白銀環境清掃センターにおいてはペットボトルの減容に取り組むなど、リサイクルの視点に立った第2期処分場の延命化や用水施設の整備を図りたいと思います。 なお、第1期処分場跡地につきましては、市民が憩える自然公園としての整備を促進し、また新最終処分場につきましては、その確保を図るための広域的対応に配慮してまいりたいと思います。 おいしいと定評のある上水道については、水需要の増加に対応し、将来にわたって安定給水を図るため、第4回拡張事業を継続するとともに、施設、設備の更新や水質管理の充実に努力したいと思います。 このほか、住環境の整備として、市営住宅の管理や住居表示の実施、旧町名の保存などに配慮してまいりたいと思いますが、市営住宅に関しましては、この4月から法改正に伴う新家賃に移行いたしますので、入居者の方々の御理解と御協力をお願い申し上げます。 一方、暮らしの安全性を一層確保していくためには、阪神淡路大震災の貴重な教訓を生かし、災害に強いまちづくりを進めていく必要があります。 暮らしの安全にとって重要な都市基盤となる治水対策につきましては、総合治水の観点から、五六川、逆川の河川改修や、船頭、乙部の各ポンプ場の整備を初め、白塚新町、上浜、阿漕、藤方、新町及び栗真町屋の各都市下水路を中心とする排水施設等の計画的な整備や施設管理の充実に努力したいと思います。 また、バリアフリーに配慮したより安全で快適な道路環境への改善、避難路ともなる道路の整備、橋梁の改良など、都市基盤の整備を通じて災害に強い都市構造への転換を目指すとともに、公共施設については、耐震診断の結果を踏まえ、急を要するものから順次耐震補強工事に着手したいと思います。 また、災害への備えには万全というものはなく、私たち一人一人の日ごろからの備えと同時に、地域における防災体制を整えていくことが重要でありますので、地域の方々や関係団体の御協力を得て、自主防災組織の育成に対する重点的な取り組みを進めたいと思います。 さらに、複雑多様化する消防需要に対応し、災害に適切かつ迅速に対処するため、通信指令装置の更新による初動態勢の迅速化や、耐震性防火水槽の継続的な設置など消防力の充実に努力したいと思います。 また、近年、交通事故が多発しておりますが、安全な交通環境が確保できるよう、関係機関と一体となって、交通マナーの徹底を促すための諸活動を進めるとともに、引き続き放置自転車の対策に努力してまいりたいと思います。 次に、文化にはぐくまれた心豊かな人づくりのために重点的に進めようとする施策について御説明申し上げます。 心の豊かさが求められている中で、充実感のある暮らしづくりにとって、生涯学習は欠くことのできないものであります。 また、いじめや登校拒否の問題、さらに社会に大きな衝撃を与えた昨今の痛ましい事件は、私たちが取り組むべき重要な課題として、子供たちの心の教育の大切さを強く訴えかけています。 心に深い傷を残す差別やいじめを許さない、そして生命を大切にし、人を思いやれる心身ともに健やかな子供を育成するため、学校、家庭、地域社会が手を携え、その創意工夫を生かすことができる教育の推進、さらには将来を担う子供たちが国際社会の一員として信頼される生き方ができる教育の推進が図れるよう、時代に即した学校教育の環境づくりに配慮してまいりたいと思います。 これとともに、市民一人一人の学ぶ意欲を大切にし、生涯学習の視点に立った教育のさらなる実践が図れるよう、後ほど教育長から申し述べます教育方針のもとに、教育に係る諸条件を整えてまいりたいと思います。 三重短期大学につきましては、時代の進展に対応できる学生の育成を図るため、情報処理教育、外国語教育の充実を図るとともに、少子化の進展を踏まえ、地域に開かれた魅力ある高等教育機関としてのあり方について検討も加えながら、市民への学習機会の充実に努力したいと思います。 また、生涯学習のための諸活動はもとより、ボランティアやNPOといった自主的な市民活動が活発に行われ、これらの活動が積み重なることで、愛着の持てる個性豊かな文化をはぐくむと同時に、活力ある市民社会を築いていくことができると考えております。 本市におきましては、女性の社会参画活動を初め、ボランティアによる保健福祉や国際交流、海岸植樹などの諸活動、さらには地域におけるリサイクル活動や地域みずからの手による地域づくり活動など、自主的な市民活動が幅広く行われてきています。 平成12年度には、日本女性会議の本市開催が既に決定しておりますが、男女共同参画社会を実現していくための意義ある大会とすることはもちろんのこと、市民と行政とのパートナーシップに基づく活動実践のモデルとなるよう、市民参画を基調とした女性行政の推進に取り組んでまいりたいと思います。 さらに、社会におけるさまざまな差別や障壁をなくすため、啓発、教育研修を中心に、人権が尊重される施策の展開に努力したいと思います。 一方、本年は明応の地震から500年目に当たりますが、これを機に、国、県の御協力を得ながら、安濃町、嬉野町、市民団体と共同して、郷土の起源と成長を見詰めることができる特別展やシンポジウム等を開催するほか、地域の活性化を目指す全国高虎まちづくりと城下町商店街まちづくりサミットや、一身田寺内町まつりなど、市民、地域が主体となって実施するイベントを積極的に応援してまいりたいと思います。 また、生涯学習を支援する情報システムの開発や、生涯学習のまちづくりモデル地区の設定に向けた取り組みなど生涯学習の機会づくりとも連動させながら、市民みずからの手による主体的な地域づくりを促してまいりたいと思います。 上富良野町を初めとする国内ゆかりの地との地域間交流や姉妹・友好都市を中心とした国際交流につきましては、市民による幅広い交流活動の進展が図られるよう配慮してまいりたいと思います。 以上のような自主的な市民活動のさらなる活発化を促していくためには、市民が手軽に利用できる活動と交流の場を体系的に整備、確保していくことが重要であります。 本市においては、津リージョンプラザや三重県総合文化センターを初め、文化、コミュニティ施設が数多く立地し、芸術鑑賞の機会や市民活動の場の充実も図られてきておりますが、このような特性を生かし、さらに高めていくことで、活力ある市民社会の実現を先導していくことができると考えております。 このため、津駅前再開発ビルの建設や中勢北部サイエンスシティの開発整備においては、それぞれの立地特性を生かした拠点的な交流施設の配置を進め、また津警察署の跡地利用を通じて、市民活動のための拠点づくりに取り組むとともに、緑の倍増を目指した公園緑地の整備によって、屋外における交流、触れ合いの場の充実に努力したいと思います。 さらに、集会所施設に対する助成や小学校における余裕教室の有効利用を継続するとともに、旧三重県運転免許試験場跡地については、コミュニティの場としての土地利用の具体化に努力するなど、各地域におけるコミュニティ施設の充実を図ってまいりたいと思います。 個性ある豊かな文化と新たな都市活力をはぐくむ舞台として、21世紀初頭には、市民が気軽に利用し、さまざまな活動を行うことができる身近な公共施設の倍増を目指そうとするものであり、その達成に向けて着実な努力を重ねたいと思います。 次に、健康で人にやさしい地域づくりのために重点的に進めようとする施策について御説明申し上げます。 本格化する少子・高齢社会への備えは、現在の私たちの暮らしばかりでなく、次の世代の暮らしにも直結する重要な問題であります。 その解決には、行政の努力はもちろんのことでありますが、私たち一人一人が日ごろから健康管理を十分に行い、また家庭、地域においては、互いに力を合わせ、支え合うという相互扶助が何よりも大切であります。 このため、保健センターを中心に健康診査への呼びかけや訪問指導を徹底し、また関係医療機関と連携して地域医療の充実に努力するとともに、地域福祉を重視し、社会福祉協議会を中心とするボランティア活動や地域での社会福祉活動を積極的に応援してまいりたいと思います。 高齢化の進展に対しては、将来に向けた十分な介護サービスの充実を図るため、介護保険制度の平成12年度実施に向けて、介護保険準備室を設け、対象者へのニーズ調査を行うとともに、要介護認定を試験的に実施するなど、諸準備に万全を期したいと思います。 また、介護保険を実施するまでに、津市高齢者保健福祉計画に基づいて、ホームヘルプサービス、デイサービス、ショートステイサービスを柱とする在宅福祉サービスの充実を図るとともに、老人保健施設、ケアハウスの開設や在宅介護支援センターの増設など、民間活力を生かした施設の計画的な整備を進めることなどによって、高齢者保健福祉の先進都市を目指したいと思います。 一方、少子化の進展に対応するため、保育所につきましては、そのあり方に関する検討も加えながら、利用ニーズや利用実態などを踏まえた効果的な保育サービスの提供に努力するとともに、子育て支援の総合的な推進を目指すエンゼルプランの策定に向けて取り組んでまいりたいと思います。 また、ハンディキャップを持った方々が自立した自由な暮らしを営むことができる環境を整えることは、福祉の重要な役割であります。 このため、ノーマライゼーションの理念に即した津市障害者福祉計画に基づき、ホームヘルパー、ガイドヘルパーの確保や、ミニデイサービスの実施など、在宅福祉を中心に、障害を持った方々の自立と社会参加を応援するとともに、民間建築物を含めたバリアフリー化を進め、だれもが自由に活動し、交流することができる福祉環境づくりに努力したいと思います。 母子・寡婦福祉や低所得者等の福祉につきましては、引き続き生活環境の安定と向上に努力し、自立を促進したいと思います。 以上、今後の市政運営に臨む基本的考え方と重点施策の展開について申し述べてまいりましたが、その着実な実現を図っていくためには、行財政基盤を充実し、政策実現能力を高めていくことへの不断の努力が要請されるものであります。 地方分権が求められる今日にあって、また、国、地方を通じた厳しい行財政の環境にあって、過去の習慣や現状に甘んずることなく、市民の御参画を得て、本市行財政の自立性、主体性を高めていくための改革努力を重ねることが、将来にわたって必要な市民サービスを充実し続けていくことに結びついていくと考えております。 このため、まちづくりを通じた自主財源の充実に配慮することはもとより、近く答申されます津市行財政改革推進委員会の御提言を踏まえ、関係方面との議論も重ねながら、暮らしの現在と将来を考え、少ない経費でより効果の高い市民サービスを提供し続けていくための改革、市民とのパートナーシップに基づくまちづくりの実践をより確かなものとしていたくめの改革の実行を目指してまいりたいと思います。 また、生活圏の広域化が進む今日にあって、広域合併を初めとする広域行政の新たな展開は、自治体の経営にとっても避けて通ることのできない重要な課題であります。 このため、津地区ふるさと市町村圏計画に基づいて、構成市町村の地域特性を生かしながら、ゆとりある生活をともに実感できる一体的な生活圏域づくりに取り組むとともに、歴史、文化や生活の基盤を共有し、本市と結びつきが強い近隣市町村には、暮らしに身近なサービスを提供する主体としてのあるべき姿や体制について、それぞれの立場を超えた真摯な議論を呼びかけたいと思います。 直面する時代の変革に目を背けることなく、目標に向かって力を合わせ、より幸せを実感できる暮らしに変えていくこと、それが今日に求められているまちづくりであると考えます。 私は、世界にも広がる青々とした津の海のように、限りない魅力と安らぎを感じることができる津の街に生きることを誇りとし、この街に生きる幸せを皆様とともにつくり、次の世代に引き継いでいくことができるよう、引き続き第4次津市総合計画の理念に即したまちづくりの絶え間ない実践を重ね、豊かな文化をはぐくみ、21世紀に躍動する美しい県都への道を力強く歩んでまいりたいと存じます。 皆様の温かい御支援と御協力を心からお願い申し上げます。 なお、新年度の予算編成につきましては、骨格予算の編成を方針といたしましたので、あらかじめ御了承の上、よろしく御審議いただきますようお願い申し上げます。ありがとうございました。 ○議長(篠田耕一君) 引き続き助役から上程議案に対する説明を求めます。          〔助役 野村 守君 登壇〕 ◎助役(野村守君) ただいま上程になりました報告第1号から第3号まで及び議案第1号から第54号までを一括御説明申し上げます。 報告第1号から第3号は、いずれも専決処分の報告であります。 報告第1号につきましては、交通事故による損害賠償の額の決定でありまして、事故の概要及び損害賠償の内容について申し上げますと、昨年10月20日、環境保全課職員が、県庁での事務処理のため公用車を運転し、県庁南大駐車場に入場し、駐車する場所がなかったため、後退したところ、駐車中の小型自動車に接触し、後部を破損したもので、当該小型自動車の修理費として7万9,480円、代車借上料として1万500円を損害賠償の額と決定したものであります。 報告第2号につきましては、交通事故による損害賠償の額の決定でありまして、事故の概要及び損害賠償の内容について申し上げますと、昨年10月22日、学校教育課職員が三重県久居庁舎での会議を終え、公用車により県道久居河芸線から国道165号に左折したところ、当該県道を前方から右折してきた小型自動車後部に接触し、双方の車両が破損したもので、当該小型自動車の修理費として2万9,415円を損害賠償の額と決定したものであります。 報告第3号は、道路上の事故による損害賠償の額の決定でありまして、事故の概要及び損害賠償の内容について申し上げますと、昨年10月27日、津市立橋北中学校野球部が、クラブ活動中にソフトボールを使用し練習していたところ、ソフトボールが防球ネットを越え、県道上浜高茶屋久居線上に飛び出し、当該県道を北進してきた小型自動車に当たり、ボンネットの前部を破損したもので、当該小型自動車の修理費として4万7,250円、代車借上料として9,450円を損害賠償の額と決定したものであります。 議案第1号津市工場誘致奨励条例の全部の改正につきましては、本市の重点事業であります中勢北部サイエンスシティへの企業の誘致に資するため、また雲出工場適地の土地利用の増進を図るため必要な奨励措置を講じ、本市における産業の振興及び雇用の促進を図り、市勢の活性化に寄与することを目的とするものであります。 主な改正の内容を申し上げますと、奨励措置の対象を現行の工場に加え、流通業務施設、事務所及び研究所を追加し、条例の名称を津市企業立地促進条例と改めようとするものであります。 奨励措置につきまして現行の工場誘致奨励金を企業立地奨励金に改め、新たに雇用促進奨励金を設け、津市内居住者の雇用を奨励しようとするものであります。 企業立地奨励金は、事業開始後、最初に固定資産税が賦課される年度から3年間交付するものとし、その額は、初年度については固定資産税相当額の100分の100、翌年度は100分の75、翌々年度は100分の50とし、雇用促進奨励金につきましては、事業の開始に伴い新たに雇用した従業員について一定の要件を満たす場合、従業員1人につき12万円、合計額1,200万円を限度として、1回限り交付しようとするものであります。 また、奨励措置を受けることのできる事業者として、中小企業者につきまして、常時雇用する従業員の人数を現行15人以上から10人以上に改め、新たに工場・流通施設を移設する事業者を対象に加えるとともに、オフィスアルカディアへの事務所及び研究所の新設または増設をする事業者につきましては、投下固定資産額1億円以上、従業員数5人以上としようとするもので、平成10年4月1日から施行しようとするものであります。 議案第2号津市議会議員及び津市長の選挙における選挙公報の発行に関する条例の一部の改正につきましては、公職選挙法の一部が改正され、選挙公報掲載文の字数制限が廃止されたことに伴い、本市の条例を同様に改正し、平成10年6月1日から施行しようとするものであります。 議案第3号委員会の委員等の報酬及び費用弁償に関する条例の一部の改正につきましては、学校医等報酬について、国の基準及び県における報酬の額が改定されていること、また選挙長等の報酬について公職選挙法の一部が改正され、投票時間が延長されること等を勘案し、議案記載のとおり改定しようとするもので、学校医、学校歯科医、園医、園歯科医、学校薬剤師、幼稚園薬剤師、保育所医及び保育所歯科医の報酬の額の改定に係る部分については、公布の日から施行、平成9年4月1日から適用し、選挙長、投票管理者、開票管理者、投票立会人、開票立会人及び選挙立会人の報酬の額の改定に係る部分については、平成10年6月1日から施行しようとするものであります。 議案第4号津市職員等の旅費に関する条例の一部の改正につきましては、国、県及び県下各市の状況並びに交通体系の実態等を勘案し、職員の公務能率の向上等を図るため、所要の改正を行おうとするものであります。 主な改正の内容を申し上げますと、特別急行料金の支給について、現行片道300キロメートル以上を片道100キロメートル以上に、旅費の特例規定であります近鉄線を利用する場合の特別急行料金について、現行「橿原市以遠の場合の大阪又は京都まで支給」及び「名古屋市以遠の場合名古屋まで支給」を「片道30キロメートル以上支給」に、新幹線の経路による旅費支給について、現行「浜松市以遠の場合の盛岡又は新潟まで支給」及び「姫路市以遠の場合の博多まで支給」を「片道150キロメートル以上で新幹線を利用することができる場合支給」に改正し、平成10年4月1日から施行しようとするものであります。 議案第5号津市議会の議員その他非常勤の職員の公務災害補償等に関する条例の一部の改正につきましては、臓器の移植に関する法律が新たに施行されたことに伴い、所要の改正を行うものであります。 改正の内容といたしましては、脳死した者の身体への処置がなされた場合、当分の間、療養の給付とみなすものでありまして、公布の日から施行し、平成9年10月16日から適用しようとするものであります。 議案第6号津市会館の設置及び管理に関する条例の一部の改正につきましては、津西地域における会館の新設に伴い、同館の名称を津市津西会館とし、設置しようとするもので、平成10年4月7日から施行しようとするものであります。 議案第7号津市児童福祉会館の設置及び管理に関する条例の一部の改正につきましては、児童福祉法の改正に伴い、児童福祉施設の種別等について所要の改正を行うもので、平成10年4月1日から施行しようとするものであります。 議案第8号津市保育所の設置及び管理に関する条例の一部の改正につきましては、児童福祉法の改正に伴い、保育の入所措置基準等について所要の改正を、また保育所入所児童数の減少に伴い、高洲保育園及び乙部保育園の定員をそれぞれ現行60人を45人に改正するもので、平成10年4月1日から施行しようとするものであります。 議案第9号津市道路占用料徴収条例の一部の改正につきましては、道路法施行令等の改正に伴い、所要の改正を行うものであります。 主な改正の内容を申し上げますと、電柱1本、1年につき現行900円を第1種電柱1,200円、第2種電柱1,800円、第3種電柱2,500円に、電話柱1本、1年につき、現行330円を第1種電話柱1,100円、第2種電話柱1,700円、第3種電話柱2,400円に改定するなど占用物件の区分及び占用料の額について改正するもので、急激な負担増に対して調整を行い、平成10年4月1日から施行しようとするものであります。 議案第10号津市都市公園条例の一部の改正につきましては、安濃川水辺空間整備事業の完了に伴う所管がえにより養正河川公園を、団地開発に伴う帰属により半田長峯公園、南が丘野鳥公園など6公園をそれぞれ新たに都市公園とし、平成10年4月1日から施行しようとするものであります。 議案第11号津市消防団員等公務災害補償条例の一部の改正につきましては、臓器の移植に関する法律が新たに施行されたことに伴い、所要の改正を行うものであります。 改正の内容といたしましては、脳死した者の身体への処置がなされた場合、当分の間、療養の給付とみなすものでありまして、公布の日から施行し、平成9年10月16日から適用しようとするものであります。 議案第12号津市火災予防条例の一部の改正につきましては、火災予防のため立ち入り検査等ができる公衆の出入りする場所等として別表で定める児童福祉施設のうち、指定から除く母子寮を児童福祉法の改正により母子生活支援施設と改め、平成10年4月1日から施行しようとするものであります。 議案第13号財産の取得につきましては、中勢グリーンパーク整備事業に係る公園用地として、面積5,540.5平方メートルを5,011万4,049円で、津市土地開発公社から取得しようとするものであります。 議案第14号の事務の委託に関する協議及び議案第15号から議案第27号までの事務の受託に関する協議につきましては、モーターボート競走施行に伴う勝舟投票券の場外発売及び払い戻しに関する事務の管理及び執行を各施行者との間で規約を定め委託または受託するものであります。 議案第14号は、平成10年6月に開催予定の開設46周年記念競走について浜名湖競艇企業団、蒲郡市及び常滑市に事務を委託するものであります。 議案第15号から議案第27号につきましては、第25回笹川賞競走について桐生市から、第8回グランドチャンピオン決定戦競走について宮島競艇施行組合から、常滑競走場の開設45周年記念競走について常滑市から、第3回オーシャンカップ競走について武生三国モーターボート競走施行組合から、浜名湖競走場の開設45周年記念競走について浜名湖競艇企業団から、第44回モーターボート記念競走について青梅市から、第45回全日本選手権競走について福岡市から、第1回競艇王チャレンジカップ競走について府中市から、蒲郡競走場の開設43周年記念競走について蒲郡市から、第13回賞金王決定戦競走について箕面市から、第13回新鋭王座決定戦競走について大阪府都市競艇組合から、第44回東海地区選手権競走について浜名湖競艇企業団から、第34回鳳凰賞競走について倉敷市からそれぞれ事務を受託するものであります。 議案第28号第3次津市国土利用計画につきましては、基本といたします国、県における国土利用計画が、国において平成8年度に第3次全国計画を、県においても平成9年度に第3次三重県計画が策定され、本市におきまして、平成8年度に第4次津市総合計画を策定しましたことから、同計画の基本構想に即し、国、県の計画年度と同様に平成17年を目標年次として、第3次国土利用計画を策定しようとするものであります。 主な内容といたしましては、土地が市民のための限られた資源であり、市民生活や生産を通ずる諸活動の基盤であることにかんがみ、今後の本市の土地利用に当たって、治山、治水等土地の持つ機能の向上、自然環境と風土の保全、地域の自然的・社会的条件等を踏まえた個性ある景観の形成とともに、市民の余暇志向と自然の触れ合い志向への適切な対処を基本とし、周辺市町村の土地利用との調和を図りながら、安全で快適な生活環境の向上に十分配慮し、土地利用に応じた区分に従い、効率的で秩序ある土地利用を推進しようとするものであります。 この基本方針に基づき、目標年次の人口及び世帯数をそれぞれ17万4,000人、6万8,000世帯と想定し、農用地、森林、宅地等の地目別利用区分及び市街地の利用の基本方向並びに利用目的に応じた区分ごとの規模の目標及びその地域別の概要、さらにこれらを達成するために必要な措置の概要を定めるものであります。 議案第29号市道路線の廃止につきましては、県道からの移管による重複路線の整理及び道路改良工事に伴う道路形態の変更により、6路線(総延長8,780メートル)を廃止するものであります。 議案第30号市道路線の認定につきましては、県道及び農道からの移管等により36路線(総延長1万9,259メートル)を市道として認定するものであります。 議案第31号平成9年度津市一般会計補正予算(第5号)は、歳入歳出予算、継続費、繰越明許費及び地方債について補正しようとするものであります。 まず、歳入歳出予算につきましては、歳入歳出それぞれ7億1,428万4,000円を追加計上し、補正後の予算総額は、496億2,336万7,000円となるものであります。 なお、今回の補正予算は、年度末を控えての補正でありますので、補助対象事業費確定に伴う増減調整を行うとともに、各科目にわたる人件費など既決予算額の調整と節減等によります不用見込み額を減額いたしておりますので、御了承いただきたいと存じます。 引き続き歳出から款の順序に従いまして御説明申し上げます。 第2款総務費は、8億7,887万7,000円の計上で、退職手当、財政調整基金積立金及び退職手当基金積立金の増と、集会所建築等補助金減のほか、既決予算の増減調整であります。 第3款民生費は、1億30万9,000円の減計上で、民間保育所措置委託料等の増と、老人ホーム措置費、国民健康保険事業特別会計繰出金及び生活保護医療扶助費減のほか既決予算の増減調整であります。 第4款衛生費は、707万1,000円の減計上で、健康診査委託料等の増と、ごみ収集車購入における入札差金及び西部清掃工場需用費の減ほか既決予算の増減調整であります。 第5款労働費は、886万8,000円の減計上で、勤労者生活環境整備資金貸付金減のほか既決予算の増調整であります。 第6款農林水産業費は、1億4,920万1,000円の計上で、地域連携確立農業構造改善事業補助金の増と、白塚漁港整備工事費減のほか既決予算の増減調整であります。 第7款商工費は、2,221万5,000円の計上で、三重産業振興センター運営補助金であります。 第8款土木費は、5億873万6,000円の減計上で、県単道路橋梁整備事業、県単河川改修事業、国補港湾改修事業及び県単街路整備事業などの負担金、土地区画整理事業特別会計繰出金の増と、津駅前北部A-1地区市街地再開発事業費補助金及び下水道事業特別会計繰出金減のほか既決予算の増減調整であります。 第9款消防費は、2,694万2,000円の計上は、退職手当増のほか既決予算の減調整であります。 第10款教育費は、4,019万4,000円の減計上で、県指定文化財修理事業補助金等の増と、新町小学校屋内運動場床改造工事費等の入札差金による減のほか既決予算の増減調整であります。 第11款公債費は、3億374万円の計上で、繰上償還に伴う元金の増及び普通債利子の減であります。 第14款災害復旧費は、151万3,000円の減計上で、白塚漁港災害復旧工事費の減等であります。 次に、歳入について申し上げます。 第1款市税は、個人市民税及び固定資産税の増収見込みによるもので、2億5,000万円の計上、第4款地方消費税交付金は、1億2,100万円の減計上で、個人消費の落ち込み等によるものであります。 第7款自動車取得税交付金は、7,200万円の減計上で、地方消費税交付金と同様、消費の落ち込み等によるものであります。 第8款国有提供施設等所在市町村助成交付金は、交付額確定に伴う14万2,000円の減計上、第11款分担金及び負担金は、3,515万9,000円の計上で、保育所入所負担金が主なものであります。 第12款使用料及び手数料は、1,800万円の計上で、西部清掃工場使用料の増と、建築確認申請等手数料の減であります。 第13款国庫支出金は、2億5,013万8,000円の減計上で、保育所措置費負担金、国民健康保険事業保険基盤安定負担金及び公営住宅家賃収入補助金等の増と、老人保護措置費負担金、生活保護費負担金、白塚漁港整備事業補助金、大里睦合山室町線道路改良事業交付金及び津駅前北部A-1地区市街地再開発事業費補助金等の減が主なものであります。 第14款県支出金は、1億1,836万9,000円の計上で、生活保護費負担金及び地域連携確立農業構造改善事業補助金等の増と、津駅前北部A-1地区市街地再開発事業費補助金及び交通災害共済見舞金等の減であります。 第15款財産収入は、1,497万9,000円の計上で、財政調整基金ほか各基金の利子、街路改良事業に伴う土地売払収入のほか既決予算の増減調整であります。 第16款寄附金は、1億3,386万6,000円の計上で、団地開発に伴う都市計画費寄附金が主なものであります。 第17款繰入金は、8,146万9,000円の計上で、老人保健医療事業特別会計繰入金及び下水道事業特別会計繰入金の増と、文化振興基金繰入金の減であります。 第18款繰越金は、前年度繰越金で3億1,439万1,000円の計上であります。 第19款諸収入は、163万1,000円の計上で、生活保護費返還金の増と預金利子及び中小企業等資金融資貸付金元利収入元金の減ほか既決予算の増減調整であります。 第20款市債は、1億8,970万円の計上で、道路整備事業債及び県営道路橋梁整備事業負担金債等の増と、排水施設整備事業債及び屋内運動場改造事業債等の減であります。 次に、継続費の補正は、逆川河川改修事業及び公営住宅建設事業について、実績により総額及び年割額を変更しようとするものであります。 繰越明許費の補正は、ごみ処理施設建設に係る環境影響調査委託ほか11件につきまして、関係機関や地元との調整及び地権者との補償交渉などに不測の日数を要したこと、また国の補正予算に伴う補助内示のため、それぞれ年度内完成が見込めなくなったことから、翌年度に繰り越ししようとするものであります。 地方債の補正は、県営道路橋梁整備事業負担金債について、限度額、起債の方法、利率、償還の方法について追加いたしますのと、会館整備事業債ほか12件について、それぞれ限度額を増減変更しようとするものであります。 なお、一部市債等で未決定のものにつきましては、3月31日に専決させていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 議案第32号平成9年度津市モーターボート競走事業特別会計補正予算(第3号)は、歳入歳出予算、継続費について補正しようとするものであります。 まず、歳入歳出予算につきましては、歳入歳出それぞれ18億2,998万5,000円を減計上し、補正後の予算総額は、537億3,539万8,000円となるものであります。 歳出は、財政調整基金積立金等の増と、本場勝舟投票券払戻金、場外発売受託事業に伴う勝舟投票券払戻金等及びスタンド棟改築第1期工事費などの減ほか既決予算の増減調整であります。 歳入は、前年度繰越金などの増と、本場売上収入、場外発売勝舟投票券発売収入及び場外発売払戻金収入などの減であります。 次に、継続費の補正は、スタンド棟改築第1期事業について、実績による総額及び年割額を変更しようとするものであります。 議案第33号平成9年度津市と畜場事業特別会計補正予算(第1号)は、歳入歳出予算は変更せず、歳入歳出総額は4,599万9,000円となるものであります。 歳出は変更せず、歳入について、前年度繰越金の計上により一般会計繰入金を減額したものであります。 議案第34号平成9年度津市国民健康保険事業特別会計補正予算(第3号)は、歳入歳出予算それぞれ7,367万2,000円を計上し、補正後の予算総額は、93億9,405万3,000円となるものであります。 歳出は、老人保健医療費拠出金及び過年度国庫支出金返還金の増ほか既決予算の増減調整、歳入は、財政調整交付金などの増と、財政安定化支援事業繰入金などの減であります。 議案第35号平成9年度津市下水道事業特別会計補正予算(第2号)は、歳入歳出予算、継続費、繰越明許費、債務負担行為及び地方債について補正しようとするものであります。 歳入歳出予算は、歳入歳出それぞれ2,885万2,000円を計上し、補正後の予算総額は84億5,859万3,000円となるものであります。 歳出は、流域下水道(雲出川左岸処理区)建設事業負担金の増と、乙部ポンプ場築造工事費及び流域関連公共下水道管路整備工事費減のほか既決予算の増減調整であります。 歳入は、公共下水道受益者負担金、資本費平準化債及び流域下水道事業負担金債などの増と、公共下水道使用料、公共下水道建設費補助金及び一般会計繰入金などの減であります。 継続費の補正は、乙部ポンプ場築造事業について、実績により総額及び年割額を変更しようとするものであります。 繰越明許費の補正は、流域関連公共下水道事業について、国の補助内示時期及び地下埋設物の移設に係る調整等の影響から日時を要し、年度内完成が見込めなくなりましたので、翌年度に繰り越ししようとするものであります。 債務負担行為の補正は、流域関連公共下水道事業について、国の追加補正予算に伴う補助内示により、その機関及び限度額をそれぞれ定めようとするものであります。 地方債の補正は、資本費平準化債ほか2件について、限度額、起債の方法、利率及び償還の方法について追加いたしますのと、公共下水道事業債について限度額を変更しようとするものであります。 議案第36号平成9年度津市住宅新築資金等貸付事業特別会計補正予算(第1号)は、歳入歳出それぞれ2,362万5,000円を計上し、補正後の予算総額は、1億7,531万6,000円となるものであります。 歳出は、基金積立金及び普通債元金の増、歳入は、前年度繰越金及び住宅新築資金等貸付金元利収入の増ほか既決予算の増減調整であります。 議案第37号平成9年度津市福祉資金貸付事業特別会計補正予算(第1号)は、歳入歳出それぞれ2,651万1,000円を計上し、補正後の予算総額は3,619万2,000円となるものであります。 歳出は、福祉資金貸付金の減及び予備費の計上、歳入は、前年度繰越金の増及び福祉資金貸付金元利収入の減であります。 議案第38号平成9年度津市奨学金貸付事業特別会計補正予算(第1号)は、歳入歳出予算は変更せず、歳入歳出総額は2,100万円となるものであります。 歳出は変更せず、歳入について、貸付金の繰上償還により一般会計繰入金を減額したものであります。 議案第39号平成9年度津市土地区画整理事業特別会計補正予算(第1号)は、歳入歳出予算及び地方債について補正しようとするものであります。 歳入歳出予算は、歳入歳出それぞれ1億7,069万9,000円を計上し、補正後の予算総額は3億7,291万1,000円となるものであります。 歳出は、土地区画整理事業に係る土地購入費の増ほか既決予算の増減調整であります。 歳入は、一般会計繰入金の増ほか既決予算の増減調整であります。 議案第40号平成9年度津市老人保健医療事業特別会計補正予算(第2号)は、歳入歳出それぞれ3,499万3,000円を計上し、補正後の予算総額は127億9,910万9,000円となるものであります。 歳出は、一般会計繰出金が主なもので、歳入は、前年度繰越金及び医療費国庫負担金等過年度精算分の計上であります。 議案第41号平成9年度津市駐車場事業会計補正予算(第1号)は、収益的収入におきまして、721万9,000円減額であり、補正後の予算額は、1億4,962万2,000円となるものであります。 補正の内容といたしまして、営業収益は、1,252万5,000円の減、営業外収益は530万6,000円の増となるものであります。 次に、収益的支出で121万円の増額で、補正後の予算額は、1億5,591万9,000円となるものであります。 補正の内容といたしまして、営業費用は153万8,000円の増、営業外費用は32万8,000円の減となるものであります。 議案第42号平成9年度津市水道事業会計補正予算(第1号)は、収益的収支におきまして、収入では、2億5,608万9,000円の減額でありまして、補正後の予算額は、44億6,640万7,000円となるものであります。 補正の主なものといたしまして、営業収益は、2億6,613万9,000円の減となるもので、水道料金、改造工事収益ほかの減、給水工事収益ほかの増によるものであります。 営業外収益は、1,005万円の増となるもので、預金利息ほかの増等によるものであります。 支出では、2億7,741万8,000円の減額で、補正後の予算額は、40億1,896万6,000円となるものであります。 補正の内容といたしまして、営業費用は、2億9,111万9,000円の減となるもので、県営水道からの受水費、量水器取替補修費、受託工事に係る工事請負費ほかの減等によるものであります。 営業外費用は、1,370万1,000円の増となるもので、消費税の増によるものであります。 次に、資本的収支におきまして、収入では、2,103万3,000円の増額でありまして、補正後の予算額は、12億2,532万8,000円となるものであります。これは、工事負担金の増によるものであります。 支出では、2億3,173万5,000円の減額で、補正後の予算額は、23億5,190万4,000円となるものであります。 この主なものといたしまして、原水及び浄水施設、配水及び給水施設及び市内配水管布設工事ほかの工事請負費の減並びに拡張事業の工事請負費及び材料費ほかの減によるものであります。 ○議長(篠田耕一君) 説明の途中でありますが、暫時休憩いたします。   午前11時19分 休憩   午前11時32分 再開 ○議長(篠田耕一君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 上程議案に対する説明を続行いたします。          〔助役 野村 守君 登壇〕 ◎助役(野村守君) 引き続きまして、議案第43号平成10年度津市一般会計予算について御説明申し上げます。 平成10年度国の地方財政対策は、国、地方を通ずる財政の健全化を基本にとらえ、財政構造改革の推進に関する特別措置法等を踏まえ、経費全般について徹底した節減合理化を推進し、地方一般歳出を抑制することを基本としているところであります。 投資的経費のうち、地方単独事業を対前年度比4.0%減としたのを初め、公債費等を除いた地方一般歳出を1.6%減と初めてマイナスに抑え、地方財政の規模は、対前年度同額程度となっております。 こうした状況の中で、本市の予算でありますが、先ほどの所信表明にございましたように、平成10年度は骨格予算でのスタートとなります。第4次総合計画の3年目として、21世紀へ躍動する魅力的なまちづくりが大きく動き出す年でもあります。 予算編成に当たりましては、本格化する少子・高齢化社会への備えとしての社会福祉関係経費や市民生活に直結した生活環境経費、また本市経済の着実な成長を図るまちづくりとして、中勢北部サイエンスシティ関連事業や、既に始動している津駅前再開発事業、普及率30%の達成を目指した下水道事業の重点的な整備、家族が憩える公園として中勢グリーンパーク整備事業への取り組みなど、第4次津市総合計画に沿った事業の推進を図りつつ、一般財源は見込み得るほぼ全額を充当した予算計上となっております。 市民の暮らしに直接かかわる生活関連事業の充実を図り、安心で安全な地域づくりを基本とした予算編成を行ったところであります。 その結果、本年度の歳入歳出予算の総額は、469億7,873万9,000円で、対前年度710万4,000円、0.02%の微増となっております。 予算に占める性質別の構成比につきましては、人件費、扶助費、公債費等の経常的経費が706%、特別会計への繰出金、貸付金等のその他経費で11.6%、都市基盤整備や公共施設整備工事など投資的経費については17.8%となっております。 次に、歳入歳出予算の歳出から款の順序に従いまして、主な内容について申し上げます。 第1款議会費は、5億2,680万9,000円で、議会運営諸経費の計上であります。前年度と比較いたしますと、車両購入費の減等により3.3%の減となっております。 第2款総務費は、52億2,078万9,000円の計上で、自治協力団体に対する委託料を初め、事務用OA機器借上料、防災対策経費、庁舎及びリージョンプラザ等維持管理経費、交通安全対策費及び市税賦課業務関係経費などのほか、各種共通事務経費が主なものであります。前年度と比較いたしますと、0.2%の減となっておりますが、選挙経費など臨時的経費の増はありますものの、会館整備事業の減によるものであります。 第3款民生費は、113億1,208万6,000円の計上で、社会福祉団体等に対する委託料を初め事業補助金、身体障害者や精神薄弱者及び高齢者など施設入所に係る措置費、各種医療費助成、老人デイサービスやホームヘルプサービス運営事業など各種福祉サービス委託料、地方改善事業経費、生活保護扶助費、保育所や療育センター及び市民館等の各施設運営費、国民健康保険事業特別会計への繰出金などが主なものでありまして、前年度比1.7%の増となっております。津市障害者福祉計画及び津市高齢者保健福祉計画など充実を図ったことによるものであります。 第4款衛生費は、45億391万7,000円の計上で、1次・2次救急医療体制事業経費、予防接種や健康診査等委託料、斎場の運営費、合併処理浄化槽設置整備事業補助金、広域圏粗大ごみ処理施設組合及び衛生施設利用組合への負担金、ごみ収集経費、清掃工場運営費、し尿海洋投入委託料のほか、老人保健医療事業及びと畜場事業特別会計繰出金が主なものであります。対前年度比2.3%の減となっておりまして、老人保健施設整備補助金や施設整備に係る委託料など臨時的経費の減によるものであります。 第5款労働費は、2億5,829万3,000円の計上で、中小企業勤労者福祉サービスセンター運営補助金、勤労者への各種貸付金及び建設労働者福祉センター運営経費などであります。対前年度比は45%減でありまして、貸付金等の実績減に伴う見直しによるものであります。 第6款農林水産業費は、8億1,135万7,000円の計上で、農業委員会に係る諸経費を初め、団体営農道整備事業費、市単土地改良事業補助金及び各種県営事業負担金、沿岸漁業活性化構造改善事業補助金及び白塚漁港整備事業費が主なものであります。対前年度比は6.7%の減でありまして、白塚漁港整備事業費の事業量減によるものであります。 第7款商工費は、7億882万2,000円の計上で、商業活性化事業補助金、三重県モデル商店街活性化総合事業補助金、中小企業高度化事業資金などの貸付金、津市センターパレスホール管理委託料や三重産業振興センター運営経費、津市観光協会及び津まつり実行委員会等補助金が主なものであります。対前年度比4.8%の増は、貸付事業費で貸付件数の増加によるものであります。 第8款土木費は、106億3,972万7,000円の計上で、大里睦合山室町線等の道路改良事業費、人にやさしい道づくりの道路環境整備工事費及び橋梁耐震補強工事費、五六川及び逆川河川改修事業費、排水路改良事業費、津港跡部線等街路改良事業費、上浜都市下水路等築造事業費、中勢グリーンパーク整備事業費、津駅前北部地区市街地再開発事業費などのほか、下水道事業及び土地区画整理事業等特別会計への繰出金が主なものであります。 なお、土木費につきましては、都市基盤整備など重点的に事業量を確保いたしましたものの、対前年度比は2.0%の減となっております。 第9款消防費は、23億3,959万2,000円の計上で、常備消防及び非常備消防に係る人件費等を初め、耐震性防火水槽設置工事費などが主なものでありますが、特に本年度は通信指令装置整備事業費により、対前年度比10.2%の増となっております。 第10款教育費は、55億7,440万5,000円の計上で、うち6億1,052万5,000円は、短期大学費の運営諸費であります。 また、教育委員会所管の予算につきましては、後ほど教育長から御説明申し上げます。 第11款公債費は、本年度償還する市債の元利償還金と一時借入金利子などで44億6,684万2,000円の計上でありまして、対前年度比3.6%の増は、平成6年度借り入れの減税補てん債など元金償還の開始によるものであります。 第12款諸支出金は、5億8,610万円の計上で、災害援護資金貸付金、土地開発公社及び職員共済組合貸付金であります。 第13款予備費は、3,000万円の計上であります。 引き続きまして、歳入について御説明申し上げます。 第1款市税についてでありますが、総額で267億8,784万円を見込み計上し、対前年度比0.05%の減であります。 主な税目では、個人市民税につきましては、税制改正による特別減税が実施されますことから減収が見込まれ、2.5%の減で、94億5,433万4,000円であります。 法人市民税につきましては、個人消費の低迷、金融不安など景気の先行き不安から、企業収益は減速、後退局面になるとの見込みから、また法人税率の引き下げに伴う影響もあり、7.6%減の38億208万2,000円を見込み計上しております。 固定資産税は、103億3,983万9,000円の計上で、4.8%の増を見込み計上いたしておりまして、土地につきましては、負担水準に応じたなだらかな負担調整措置を講ずることにより増、家屋につきましては、新築・増築家屋の棟数の増、また償却資産につきましては、買いかえによる設備投資の増を見込むものであります。 都市計画税は、19億754万円、市たばこ税9億8,674万円のほか軽自動車税等であります。 第2款地方譲与税は、4億4,150万円、第3款利子割交付金は、2億4,000万円、第4款地方消費税交付金は、17億7,900万円で、平年度化に伴い、約3.2倍を見込んでおります。 第5款ゴルフ場利用税交付金は、2,400万円、第6款特別地方消費税交付金は、3,300万円、第7款自動車取得税交付金は、4億900万円、第8款国有提供施設等所在市町村助成交付金は、160万円、第9款地方交付税は、9億5,000万円、第10款交通安全対策特別交付金は、3,500万円をそれぞれ計上するものであります。 第11款分担金及び負担金は、17億1,894万4,000円の計上で、老人ホーム入所負担金、保育所入所負担金、河芸町ほか4箇町村消防事務受託負担金などが主なものであります。 第12款使用料及び手数料は、9億7,919万9,000円の計上で、使用料については、西部清掃工場使用料、道路使用料、市営住宅使用料、幼稚園保育料及び短期大学授業料などで、手数料については、戸籍住民関係手数料、建築確認申請等手数料及び短期大学手数料などが主なものであります。 第13款国庫支出金は、51億9,248万3,000円の計上で、国庫負担金については、老人保護措置費負担金、保育所措置費負担金及び生活保護費負担金などで、国庫補助金については、老人デイサービス運営事業補助金、道路改良事業費、街路改良及び都市下水路築造事業費等に対する補助金が主なものであります。 第14款県支出金は、18億9,052万4,000円の計上で、県負担金については、保育所措置費負担金、児童福祉会館措置費負担金及び生活保護費負担金などで、県補助金については、老人デイサービス及び在宅介護支援センター運営事業補助金、心身障害者、乳幼児及び老人等医療費助成事業補助金、合併処理浄化槽設置促進事業費補助金、都市計画事業などに対する事業費補助金で、県委託金については、県税徴収委託金が主なものであります。 第15款財産収入は、土地建物貸付収入及び各基金利子収入などで、9,780万5,000円の計上、第16款寄附金は、地域社会福祉基金寄附金が主なもので、205万1,000円の計上、第17款繰入金は、2億6,816万6,000円の計上で、減債基金等の繰入金であります。 第18款繰越金は、1億円の計上で、前年度繰越金であります。 第19款諸収入は、32億5,732万7,000円の計上で、主なものは、モーターボート競走事業特別会計からの繰入金のほか、土地開発公社貸付金及び中小企業等資金融資貸付金等の貸付金元利収入であります。 第20款市債は、27億7,130万円の計上で、災害援護資金貸付金を初め、道路、排水施設、河川、都市下水路及び公園整備事業等に係る土木債、消防施設整備事業債や住民税等減税補てん債などであります。 なお、モーターボート競走事業特別会計からの繰入金19億円の充当は、総務費で広域圏対応経費に、土木費で公共下水道事業を初め排水対策事業及び道路新設改良事業などに、そのほか消防費や教育費の施設整備費などへそれぞれ充当しております。 次に、継続費は、新町都市下水路築造事業について、総額5億885万円とし、年割額を平成10年度1億2,775万円、平成11年度3億8,110万円に設定しようとするものであります。 債務負担行為は、津市土地開発公社に係る債務保証や三重県信用保証協会が行う資金融資に伴う損失補償及び及び津駅前北部A-1地区市街地再開発事業に係る公益施設取得の債務について、その期間及び限度額をそれぞれ定めようとするものであります。 地方債は、災害援護資金貸付金ほか14件について、各事業に充当するため、限度額、起債の方法、利率及び償還の方法について、それぞれ定めようとするものであります。 なお、利率につきましては、5%以内と設定いたしておりまして、特別会計におきましても同様といたしております。 一時借入金は、本会計における歳計現金に不足を生じた場合に借り入れることができる最高額を25億円と定めようとするものであります。 議案第44号平成10年度津市モーターボート競走事業特別会計予算は、歳入歳出それぞれ569億7,810万7,000円の計上であります。 歳出は、勝舟投票券払戻金、公営企業金融公庫納付金、三重県モーターボート競走会交付金、日本船舶振興会交付金、選手賞金等の報償金及び臨時従事員賃金、第25回笹川賞競走ほか12件の場外発売を津市が受託することに伴います経費の計上、昨年からの継続事業でスタンド棟改築第1期工事などの施設整備費のほか開催に要する経費と、一般会計への繰出金が主なものであります。 歳入は、1日平均売上収入2億3,722万2,000円、同返還収入413万3,000円の勝舟投票券発売収入のほかモーターボート競走事業財政調整基金繰入金及び場外発売受託事業収入が主なものであります。 地方債は、競艇施設整備事業に充当する起債について、その限度額、起債の方法、利率及び償還の方法について、それぞれ定めようとするものであります。 議案第45号平成10年度津市と畜場事業特別会計は、歳入歳出それぞれ4,778万4,000円の計上であります。 歳出は、職員の人件費、運営諸経費のほか公債費の計上、歳入は、と畜場使用料と一般会計繰入金等であります。 議案第46号平成10年度津市国民健康保険事業特別会計予算は、歳入歳出それぞれ91億5,103万1,000円の計上であります。 歳出は、保険給付費のほか、老人保健拠出金及び高額医療費の共同事業拠出金が主なものであります。 歳入は、国民健康保険料のほか療養給付費等負担金及び財政調整交付金などの国庫支出金、社会保険診療報酬支払基金からの療養給付費交付金及び一般会計の繰入金などであります。 一時借入金については、本会計における歳計現金に不足を生じた場合に借り入れることができる最高額を6億円に定めようとするものであります。 議案第47号平成10年度津市下水道事業特別会計予算は、歳入歳出それぞれ86億9,928万4,000円の計上であります。下水道事業につきましては、厳しい財政状況の中ではありますが、前年度同額程度の事業費を確保し、平成12年度末普及率30%の目標に向けて整備促進に努めようとするものであります。 歳出は、一般管理費で、流域下水道(雲出川左岸処理区)維持管理費負担金のほか事務諸経費、施設費で中央浄化センター運転及び維持管理業務委託料などのほか運転諸経費、建設費では、流域関連及び単独公共下水道管路整備工事費や船頭ポンプ場築造工事費等、公債費で、下水道債元利償還金の計上であります。 歳入は、公共下水道使用料、公共下水道建設費補助金及び公共下水道事業債のほか一般会計繰入金などの計上であります。 債務負担行為は、水洗便所改造資金融資に伴う損失補償について、その期間及び限度額を定めようとするものであります。 また、地方債は、公共下水道事業等に充当する起債について、限度額、起債の方法、利率及び償還の方法について定めようとするものであります。 議案第48号平成10年度津市住宅新築資金等貸付事業特別会計予算は、歳入歳出それぞれ1億5,241万7,000円の計上で、歳出は、公債費の元利償還金等で、歳入は、一般会計及び基金からの繰入金及び貸付金元利収入などであります。 議案第49号平成10年度津市福祉資金貸付事業特別会計予算は、歳入歳出それぞれ968万9,000円の計上で、歳出は、福祉資金貸付金及び事務経費等の計上、歳入は、貸付金元利収入及び前年度繰越金であります。 議案第50号平成10年度津市奨学金貸付事業特別会計予算につきましては、教育長から説明いたします。 議案第51号平成10年度津市土地区画整理事業特別会計予算は、歳入歳出それぞれ2億3,711万6,000円の計上であります。 歳出は、津駅前北部土地区画整理事業に係る土地購入費のほか、公債費等で、歳入は、国庫支出金、土地区画整理事業債及び一般会計繰入金などであります。 地方債は、土地区画整理事業に充当する起債の限度額、起債の方法、利率及び償還の方法について定めようとするものであります。 議案第52号平成10年度津市老人保健医療事業特別会計予算は、歳入歳出それぞれ129億9,160万7,000円の計上で、歳出は、医療給付費が主なもので、歳入は、支払基金交付金、国・県医療費負担金及び一般会計繰入金などであります。一時借入金については、本会計における歳計現金に不足を生じた場合に借り入れることができる最高額を1億円に定めようとするものであります。 議案第53号平成10年度津市駐車場事業会計予算につきましては、10年度の業務の予定といたしまして、駐車収容可能台数374台に対し、年間駐車台数を40万3,252台とするものであります。 次に、予算の内容について申し上げますと、収益的収支におきまして、収入は、1億5,829万2,000円を計上するもので、その主なものとしましては、営業収益が1億5,818万8,000円で、駐車収益によるものです。 営業外収益は、10万4,000円で、預金利息等であります。 支出は、1億4,219万5,000円を計上するもので、営業費用は、6,292万5,000円で、駐車場の管理委託料及び人件費を初めとする一般管理経費である駐車場管理費は、5,108万9,000円、減価償却費は1,183万6,000円の計上であります。 営業外費用は、7,927万円で、企業債利息7,512万5,000円及び借入金利息1,000円、消費税は414万4,000円であります。 次に、資本的収支は、支出で、1億1,154万8,000円で、これは企業債償還金を計上するものであります。 なお、資本的収支の不足額1億1,154万8,000円は、減債積立金等で補てんするものであります。 議案第54号平成10年度津市水道事業会計予算につきましては、10年度の業務の予定といたしまして、給水戸数を7万2,516戸、年間総配水量を3,540万立方メートルとするものであります。 また、主な建設改良事業といたしましては、第4回拡張事業、配水管布設工事及び布設替工事であります。 次に、予算の内容について申し上げますと、収益的収支におきまして、収入は48億1,957万1,000円を計上するもので、その主なものといたしましては、営業収益が46億4,672万6,000円で、給水収益36億5,681万6,000円と受託による工事収益9億7,957万1,000円等であります。 営業外収益は、1億5,856万2,000円で、新規給水加入金及び預金利息等であります。 特別利益は、1,428万3,000円で、過年度損益修正益及び固定資産売却益であります。 支出は、50億9,131万9,000円を計上するもので、営業費用は、46億970万円で、その主なものといたしまして、原水及び浄水費が21億5,379万1,000円で、県営水道からの受水費、各浄水場の動力費、ろ過池洗浄業務委託、設備の維持管理費等であります。 配水及び給水費は、4億2,076万9,000円で、配水管の公道修繕工事、漏水調査委託、量水器取替補修費や各ポンプ場の動力費等であります。 受託工事費9億2,001万3,000円は、新設給水工事の委託料、公共下水道事業に伴う配水管移設工事の受託に係る工事費等であります。 業務費2億1,418万9,000円は、検針及び料金の調定、徴収等に要する経費であります。 総係費3億1,109万1,000円は、人件費を初めとする一般管理的経費であります。 減価償却費は、5億8,661万7,000円、資産減耗費319万4,000円は、固定資産除却費等であります。 営業外費用は、4億7,166万9,000円で、企業債利息4億7,165万5,000円が主なもので、特別損失は、過年度損益修正損として995万円であります。 次に、資本的収支は、収入では11億8,379万2,000円を計上するもので、企業債8億6,000万円、工事負担金3億2,377万7,000円であります。 支出では、22億9,013万2,000円を計上するもので、原水及び浄水施設費4,367万8,000円、配水及び給水施設費2億5,891万8,000円、建設改良費8億6,701万5,000円、拡張費7億7,062万7,000円、庁舎改良費210万円、固定資産購入費1,738万3,000円、企業債償還金3億3,041万1,000円であります。 これらのうち主なものは、人件費のほか市内各所の配水管布設工事及び布設替工事を初め、第4回拡張事業であります。 なお、資本的収支の不足額11億634万円は、過年度分損益勘定留保資金等で補てんするものであります。 以上で上程議案に対する説明を終わります。よろしく御審議のほどお願い申し上げます。 ○議長(篠田耕一君) 次に、教育長から教育方針並びに予算について説明を求めます。          〔教育長 荒木 務君 登壇〕 ◎教育長(荒木務君) 平成10年度の教育方針並びに教育委員会所管に係る当初予算案につきまして御説明申し上げます。 21世紀を目前に、我が国では、行政改革、経済構造改革、金融システム改革等が推進されており、教育改革も六大改革の一つとして、重要課題に位置づけられております。教育改革を実行するに当たっては、一人一人の子供の個性を尊重しつつ、正義感、思いやり、創造性、国際性をはぐくみ、生涯にわたりその能力を最大限発揮できるようにするという視点が重要であります。 また、心の豊かさや生きがいを求め、一人一人が潤いのある社会生活を送るために、いつでも自由に学習の機会を選択し、学び続けることができるよう、生涯学習の充実に努めていくことが求められています。 教育委員会としましては、このような考えのもと、学校教育、社会教育を通してさまざまな施策を推進し、充実を図ってまいります。 特に、いじめや登校拒否(不登校)の問題を初め、中学生による児童殺傷事件、教師刺殺事件に象徴される暴力事件等、問題行動の増加の状況から、家庭や地域社会との連携協力を一層深めつつ、相手を思いやる心、自他の生命や人権を尊重する心、美しいものに感動する心など、心の教育の充実に取り組んでまいりたいと思います。 このため、平成10年度におきましては、憲法、教育基本法及び市政の方針を基本として、21世紀を切り拓く子供を育てる学校・園教育の推進並びに豊かな心を培う生涯学習、スポーツの推進と文化の振興を柱に、教育の諸条件の整備充実を図ってまいりたいと思います。 議員各位の御支援を賜りますようお願い申し上げる次第でございます。 まず、第1の柱であります21世紀を切り拓く子供を育てる学校・園教育の推進について申し上げます。 学校教育につきましては、基礎的、基本的な学力の確実な習得と定着を基本に、みずから学び主体的に生きる力の育成を重視した教育課程の編成と、その実施に努めるとともに、学校、家庭、地域社会が連携協力を図り、それぞれが教育機能を十分発揮し、創造的で活力ある学校・園づくりに努めてまいりたいと思います。 本市の学校教育努力目標は、豊かな心と健やかな体を持ち、進んで学び、たくましく生き抜く人間を総括指標に掲げております。この指標のもと、生命や人権尊重の精神、道徳的実践力、社会の変化に主体的に対応できる心身ともにたくましい人間の育成に努めてまいります。 各学校、園におきましては、校園長のリーダーシップのもとに、全教職員がそれぞれの使命を自覚し、豊かな人間性と指導力を高める研修を積極的に積み上げ、創意工夫のある教育活動を展開し、特色ある学校、園づくりに努めてまいります。 幼稚園教育につきましては、人格形成に大きな影響を及ぼす時期でありますことから、教師と幼児の信頼関係を基盤にし、心豊かにたくましく生き抜くための基礎的な力を育成することを目指してまいります。 そのため、幼児一人一人の生活背景や、成長過程を的確に把握し、個々の課題を明確にしながら、幼児の心に寄り添った温かなかかわりを通して、望ましい生活習慣や社会的態度を育てるとともに、教師の新鮮なアイデアや感覚を生かした創意と工夫により、幼児が生き生きと活動し、充実感や満足感を味わえるような保育に努めてまいります。 また、小学校との連携を密にし、相互の教育理解に努めるとともに、保護者参加型の保育参観や園行事、日々の保護者との積極的共感的なかかわりなどを通して、保護者とともに考え協力し、幼児期にふさわしい教育の実現を目指してまいります。 さらに、地域の人材や素材を積極的に取り入れ、地域に根差した豊かな体験を通して、特色ある教育を推進するとともに、地域の入園前の幼児と保護者への園開放や教育相談など地域に開かれた園運営にも取り組んでまいります。 次に、小中学校教育につきましては、著しい社会の変化に主体的に対応して生きていくことができる心豊かな人間の育成を図り、人間としてのあり方、生き方の自覚を深める教育推進に努めてまいります。 各学校におきましては、ティーム・ティーチングによる指導や中学校における選択履修幅の拡大など、個に応じた指導の充実に努めてまいります。また、環境教育や国際理解教育、情報教育の展開や外国人児童生徒教育の充実など、時代の変化に対応した教育の推進に努めてまいります。さらに、豊かな体験を通した道徳教育、ボランティア教育の推進など、心の教育に力を注いでまいります。 特に、国際理解教育につきましては、英語の授業における外国語指導助手(ALT)の一層効果的な活用を図るとともに、小学校や幼稚園への訪問を充実させ、触れ合い、交流する機会を積極的につくるよう努めてまいります。また、年々増加している外国人児童生徒への対応につきましても、巡回相談員の活用を充実させ、きめ細かな対応を進めてまいります。 生徒指導につきましては、いじめや登校拒否(不登校)を初め、校内暴力の増加などさまざまな問題行動があり、憂慮される状況にあります。 各学校におきましては、個に応じた生徒指導を進めるため、定期的に開催される生徒指導委員会や職員会議、学年会における共通理解、きめ細かな情報交換、対応策の検討などをもとに、実効性のある組織的な生徒指導体制の充実に努めてまいります。また、各学校の生徒指導担当教員で組織する小中学校生徒指導協議会や各関係機関との緊密な連携による指導を進めてまいります。 特に、いじめや登校拒否(不登校)の問題につきましては、全教職員が人権問題であるという認識に立ち、校務運営の効率化を図りつつ、児童生徒と触れ合う機会や気軽に相談できる雰囲気をつくり、信頼関係を深め、早期発見、早期対応に努めてまいります。また、ボランティア体験や自然体験など豊かな心をはぐくむ教育活動を積極的に取り入れるとともに、カウンセラーなど専門家の協力や家庭及び地域社会との一層の連携を深めてまいります。 障害児教育につきましては、障害のある児童生徒が可能性を最大限に伸ばし、社会の一員として積極的に社会参加し自立しようとすることを目指して、たくましく生き抜いていこうとする力を育てるよう、一人一人の障害の状態や特性等に十分配慮した適切な指導方法を工夫してまいります。また、通常の学級と障害児学級や盲・聾・養護学校等との交流を積極的に進め、すべての児童生徒が障害のある人への理解や温かい人間関係を深め、ともに生きようとする意欲や態度を育成するよう努めてまいります。 学校の危機管理につきましては、自然災害や交通事故、学校事故などの危機に対し、生命の安全を第一に組織を挙げて取り組んでまいります。そのため、幼児、児童生徒の心身の発達や特性を十分考慮した保健衛生や防災などに関する安全学習を進めるとともに、さまざまな状況を想定した訓練を実施するなど、安全指導の充実に努めてまいります。 同和教育につきましては、21世紀は人権の世紀であるという認識が国際的潮流となってきている中で、本市の人権尊重都市宣言でうたっておりますように、市民一人一人がみずからの人権意識を高め、すべての人々の人権を守り、明るく住みよい社会の構築を目指し、人権を大切にする教育、啓発を積極的に進めてまいります。 特に、学校同和教育につきましては、津市同和教育基本方針に基づき、すべての教職員が人権尊重の理念に徹し、部落差別を初めとするあらゆる差別の解消を目指して、幼稚園、小中学校を貫く系統的な取り組みを家庭や地域社会との連携のもとに進め、差別を見抜き、差別を許さない意思を持ち、実践力に富む人間の育成に努めてまいります。 教育研究所につきましては、学校教育の充実と教職員の資質向上を図るため、研究資料の作成、指導法の研修、教育資料の収集等を積極的に進めるとともに、教育情報化推進計画に基づき、教育情報システムの整備や活用の研究に努めてまいります。また、教育相談員の配置や専門員による相談日をふやすなど、相談活動体制の一層の充実、整備を行ってまいります。これらの事業の推進により、各学校、園はもとより、市民に広く開かれた教育研究機関として充実を図ってまいります。 適応指導教室につきましては、登校拒否(不登校)児童生徒の自立を目指した指導を進めるとともに、児童生徒と保護者に対する教育相談の充実を図りながら、その解決に向けて努力してまいります。 津市心身障害児就学指導委員会につきましては、適正な就学ができるよう就学相談を大切にして、関係機関との連携を図りながら、一人一人の将来を見据えた就学指導に努めてまいります。 津市教育研究会につきましては、津市の教職員全員が指導力の向上を目指した研究活動の推進に努めるとともに、広く市民に親しまれております各種の展覧会や音楽会を児童生徒の学習成果を発表する場として、より一層の充実に努めてまいります。 私学の振興につきましては、それぞれの建学の精神にのっとった独自の教育理念のもとに、特色ある教育活動を展開され、本市の学校教育の進展に私学の立場から重要な役割を果たしていただいておりますが、本年度もその自主性を尊重しつつ、私立幼稚園への就園奨励並びに教育研究活動や私立高等学校への助成を行ってまいりたいと思います。 次に、校園舎の施設整備につきましては、小中学校の耐震補強設計を初め、学校整備の推進に努力してまいります。また、コミュニティ活動の場ともなるよう、南立誠小学校、神戸小学校の余裕教室の施設改善を行い、開放に努めてまいりたいと思います。 通学区域の適正化につきましては、児童生徒数の推移を把握し、全市的な立場から現行の学校区設定の経緯を踏まえ、通学距離、通学の安全面等に配慮しつつ、検討を進めてまいりたいと思います。 続きまして、第2の柱であります豊かな心を培う生涯学習、スポーツの推進と文化の振興について申し上げます。 一人一人が生き生きとして、豊かで活力ある地域社会を築いていくには、生涯のいつでも、自由に学習機会を選択して学ぶことができ、その成果が適切に評価されるという生涯学習社会の構築を目指していくことが重要になっています。 そのため、市民の生涯学習活動が円滑に行われるよう、津市生涯学習推進基本構想のもと、多様な学習機会や幅広い学習情報の提供等の諸施策を推進し、市民の生涯にわたる学習活動を支援するとともに、文化、スポーツの振興に努めてまいりたいと思います。 まず、公民館につきましては、市民の多様な学習ニーズやさまざまな課題にこたえるため、講座を体系的、継続的に開設し、その運営に努めてまいります。 公民館バスつつじ号による事業では、バスの持つ機動性と視聴覚機器などの車内設備を生かして、市の施設を見学する市政教室、郷土の文化財や史跡をめぐる郷土教室、夏休みを利用した夏休み親子教室を開設するなど、効果的な運営に努め、生涯学習の振興と市政に対する市民意識の高揚を図ってまいります。 さらに、公民館は地域のコミュニティセンターとして、広く市民や社会教育関係団体等に学習の場や情報を提供するなど、市民の自主的な学習活動を支援するとともに、地域住民との触れ合いを深め、活力ある地域社会を築くよう努めてまいりたいと思います。 図書館につきましては、市民の活発な生涯学習活動に対応できるよう、図書、CD、ビデオなどの資料を充実し、貸し出し、リクエスト・レファレンスサービスの充実に努めるとともに、児童に対しては、楽しく親しみやすい図書館づくりを進め、高齢者、障害者に対しては大活字本や郵送貸出制度など利用の促進を図ってまいります。 また、講演会、講習会、映画鑑賞会等の行事を開催し、魅力ある図書館サービスの一層の向上に努めてまいります。 さらに、情報化時代に対応できるよう、津市地域情報化計画に基づく図書館情報提供サービスの推進を図り、県立図書館を初め県内公共図書館との連携を密にし、公共図書館総合目録データベースシステムへの協力など、図書館ネットワークづくりに努めてまいりたいと思います。 移動図書館につきましては、資料を充実し、巡回サービスの向上を図ってまいります。また、視聴覚ライブラリーにつきましても、教材等の充実と利用の促進を図るなど図書館活動の推進に努めてまいります。 次に、社会教育関係団体の育成につきましては、PTAや婦人会などでは、環境問題への取り組みや青少年の健全育成など自主的な活動を機軸に、各団体の目的に応じた特色ある活動をされ、地域づくりやまちづくりに大きな役割を果たしているところであり、これら団体の活動が一層活発に行われるよう、時代に即した活動内容についての指導、助言を初め、指導者層の資質の向上と、後継者の育成に努めてまいりたいと思います。 生涯学習の振興につきましては、市民の学習活動に必要な情報を一元的に提供できるよう生涯学習情報システムの構築を進めるとともに、三重県生涯学習センターと連携し、各種学習情報の収集と提供に努めてまいります。また、津のまちの歴史や風土、まちづくりなどを学ぶ講座、津のまち“ときめき”ゼミナールと地域再発見講座は、内容を充実するとともに、地域特性を知る地域学講座と位置づけて、津を学ぶ学習プログラムの体系化を図り、あわせてこれらの講座の修了生を核に自主的な地域学習活動が広がっていくよう支援してまいりたいと思います。 青少年の健全育成につきましては、著しい社会環境の変化が、青少年にさまざまな影響を与えていることを認識し、広く市民の理解と協力を得ながら、市民と行政が一体となった取り組みを行っていくことが重要であります。 そのため、青少年健全育成都市宣言の理念を踏まえ、青少年がたくましく誇りと希望をもって成長できるよう、青少年育成市民会議等の市民団体と密接な連携を図りながら、その活動を支援し、広く市民に根差した運動を展開してまいりたいと思います。 また、青少年団体の育成につきましては、年少リーダー研修等の推進に努めるとともに、津市子ども会育成者連絡協議会を初めとする青少年団体への指導、助言や、青少年団体が行っているジュニアリーダーなどの養成を支援してまいりたいと思います。 非行防止活動につきましては、青少年補導センターを中心に、学校、地区補導組織等と連携し、愛の声かけを大切にした街頭補導活動、有害な図書類やビラなど青少年の健全な育成を阻害する環境の浄化活動を進めるとともに、非行やいじめ等幅広い相談活動の充実に努めてまいりたいと思います。 社会同和教育につきましては、人権意識の高揚を図り、国民的課題である同和問題の解決に向けて、市民一人一人が正しい理解と認識を深め、人間性豊かで明るく住みよいまちづくりを推進してまいります。そのため、PTA、子供会、婦人会等の社会教育関係団体の研修や、家庭教育学級等の公民館講座の中で、同和問題を系統的、継続的な課題として取り組みを進めてまいります。また、小グループの話し合い形式による同和問題小集会を開催するなど、さまざまな社会教育活動の場を活用し、あらゆる差別の解消に努めてまいりたいと思います。 次に、文化振興につきましては、日常生活に密着した生活文化を大切にし、市民が気軽に参加できる文化活動振興のための諸施策を進めてまいります。 まず、文化事業としましては、長年親しまれてきた津市民文化祭や津市民音楽祭、津市美術展覧会を広範な市民の参画を得て、より充実した事業として開催するとともに、みえ県民文化祭を通して、関係文化団体、グループの自主的な活動をさらに促進、支援してまいりたいと思います。 また、お城ホール文化事業や青少年芸術劇場、学校能などの開催により、すぐれた芸術文化の鑑賞機会を設けてまいります。 さらに、文化に関し全国的に活躍されている方々を津市文化賞で、今後一層の活躍が期待される方々を津市文化奨励賞で顕彰するとともに、お城ホール文化事業郷土シリーズによる本市出身の芸術家の育成を図ってまいります。また、文化振興基金の活用により市民の文化活動を支援していくほか、郷土の総合文化誌であります「津市民文化」をより親しまれる誌面とするよう努めてまいりたいと思います。 一方、文化財の保護につきましては、これが歴史、文化や伝統の理解に不可欠なものでありますことから、本市の文化財を十分調査研究し、市民共通の歴史的資産である文化財の保護、顕彰及び活用を図ってまいります。 埋蔵文化財は、近年、各地において相次ぐ貴重な歴史資料が発掘されておりますが、本市におきましても、埋蔵文化財センターの機能を十分生かし、調査研究を進めてまいりたいと思います。 文化財愛護精神の啓発につきましては、引き続き顕彰板・標柱更新事業を進めるとともに、リーフレットの発行やビデオ撮影等による文化財の紹介、国指定史跡谷川士清旧宅を初めとする文化財の公開、活用等を通じて、文化財により一層親しめるよう努めてまいります。 特に、歴史的景観をとどめる一身田寺内町の町並み整備につきましては、昨年発足いたしました地元組織であります一身田寺内町を考える会の活動を支援していくとともに、地域住民等の合意を図りつつ、町並み整備の具体的な手法を検討してまいりたいと思います。また、歴史街道の形成につきまして、本年度は伊勢街道及び伊勢別街道マップの作成等を進めてまいります。 (仮称)歴史郷土資料館の整備につきましては、整備内容、建設場所の具体化に向けて努力いたしますほか、収蔵資料のより一層の充実に努めるとともに、それらの整理、保存を図ってまいります。 また、本年は明応7年(1498年)の地震で安濃津の町と港が大きな打撃を受けてから500年の節目の年に当たりますことから、安濃町、嬉野町、市民団体とともに、国、県の支援を得て、シンポジウムや特別展等を開催して、郷土の歴史や文化を考える事業を展開してまいります。 次に、生涯にわたるスポーツ・レクリエーション活動の充実につきましては、スポーツによる体力づくりや心身の健康保持への関心がますます高まる中、多様化する市民のスポーツ需要にこたえるため、生涯スポーツ、競技スポーツの充実に努めてまいりたいと思います。 生涯スポーツにつきましては、それぞれの地域で家族や仲間で気軽にスポーツ活動に参加できる地区体育振興会の活動や、サークル等で自由に利用できる学校体育施設の開放事業を推進し、体育指導委員や関係諸団体との連携を密にして、より活発な活動が行われるよう努めてまいります。 また、競技スポーツにつきましては、津市体育協会との連携のもと、競技人口の拡大と競技力の向上を図ってまいりたいと思います。 これらの活動を支えるため、専門指導員の養成と確保を目的とした講習会の開催と、各種スポーツ教室や大会の拡大、充実、スポーツ交流事業の推進とともに、より安全で快適な環境づくりのために本年度も引き続き既存運動施設の整備充実を図り、各種スポーツ情報の提供にも努めてまいりたいと思います。 続きまして、歳出第10款中、教育委員会の所管に係る当初予算について、その概要を御説明申し上げます。 当委員会所管の新年度予算は、学校施設整備に係る諸経費を初め、学校、園の各施設並びに図書館などの社会教育施設、運動施設の運営諸経費と財団法人津市社会教育振興会補助金、財団法人三重県武道振興会補助金のほか、文化施設等駐車場関係経費等の計上で、その総額は49億6,388万円であります。 まず、教育総務費につきましては、教育委員会の運営費を初め、事務局職員の人件費及び運営諸経費、私学振興補助金のほか、教育研究所関係諸経費、同和対策就学奨励費、奨学金貸付事業特別会計繰出金の計上が主なものであります。 次に、小学校費、中学校費及び幼稚園費につきましては、職員等の人件費を初め、管理運営諸経費のほか、教育環境の整備充実を図るための工事費の計上が主なものであります。 まず、教育環境の充実を図るための施設整備につきましては、高茶屋小学校運動場整備工事費を初めとし、一身田小学校合併処理浄化槽改修工事費、白塚小学校・一身田中学校・南郊中学校放送設備改造工事費、橋北中学校特別教室空調機改修工事費、白塚幼稚園施設維持工事費、地域に開放するための南立誠小学校・神戸小学校余裕教室改修工事費のほか、耐震補強設計委託料等の計上であります。 さらに、幼児、児童生徒及び教職員に対する検診等の各種手数料や委託料、感染症予防に対する検診器具の整備を図るための学校保健関係諸経費を初め、学校・園施設の適切な保全を図るための各種保守点検、管理等の委託料のほか、教職員の資質及び指導力の向上を図るための研修、研究経費、集団宿泊生活を通じて学校教育活動を行う集団宿泊学習経費の計上であります。 また、英語教育の充実と国際感覚を育てるための外国青年招致事業関係諸経費を初め、外国人児童生徒の悩みや相談に応じる外国人児童生徒巡回相談員経費、児童生徒のカウンセリングや教職員、保護者に助言するためのスクールカウンセラー活用調査研究委託事業関係諸経費、吹奏楽用楽器購入費、児童生徒の連合音楽会参加関係諸経費のほか、食器の改善並びに食中毒発生予防対策のための設備備品等の学校給食関係諸経費、学用品、通学用品等各種扶助費、中学校クラブ活動等補助金及び私立幼稚園の就園奨励並びに教育研究活動に対する補助金等の計上であります。 次に、社会教育費につきましては、人件費その他の運営諸経費、青少年の健全育成のための団体活動並びに各種青少年対策委託料を初め、留守家庭児童会施設整備工事費、同児童会運営等補助金及び青少年育成市民会議活動補助金のほか、洋上教室等、子供会活動への援助を初めとした青少年団体活動補助金並びにPTA、婦人会等への成人団体活動補助金、青少年野外活動センターの運営等に対する財団法人津市社会教育振興会補助金、生涯学習振興に係る諸経費等の計上であります。 また、公民館費につきましては、青少年、成人、女性及び高齢者などを対象にした各種学級、教室等の開設並びに教育文化講演会開催の諸経費に加え、家庭教育学級実施委託料や動く公民館事業の諸経費等の計上であります。 図書館費につきましては、図書情報システム開発経費を初め、図書館管理運営費、図書購入費ほか視聴覚関係経費等の計上であります。 文化振興費につきましては、文化財保護と顕彰のための諸経費及び文化財管理費を初め、芸術文化振興として、津市美術展覧会、津市民文化祭、津市民音楽祭、お城ホール文化事業費のほか、文化振興基金利子運用事業及び文化賞、文化奨励賞に係る経費、文化施設等駐車場用地購入費、一身田寺内町を考える会活動への補助金、(仮称)歴史郷土資料館準備のための資料収集、整理保存経費、郷土の歴史や文化を考えるための事業に要する諸経費等の計上であります。 次に、保健体育費につきましては、人件費を初め、各種スポーツ大会や各種スポーツ教室等の開催経費に加え、体育館、野球場及び市民プール等の運動施設管理委託料のほか、運動施設の整備、充実を図るため、津市体育館内装改修及び空調設備取替改修工事費、北部運動広場夜間照明設備改修工事費、津市民プールろ過器配管等改修工事費及び海浜公園内陸上競技場公認更新整備工事費などを計上するとともに、スポーツ活動の振興を図るため、スポーツ奨励補助金を初め、体育協会等競技団体への事業委託料及び補助金のほか、財団法人三重県武道振興会補助金等の計上であります。 次に、奨学金貸付事業特別会計予算につきましては、一般会計からの繰入金1,012万円のほか、貸付金の償還による貸付金元利収入1,088万円を財源として、奨学金貸付金を計上するもので、歳入歳出予算の総額は、それぞれ2,100万円であります。 以上をもちまして、教育委員会の教育方針並びに関係予算案の説明を終わります。何とぞよろしく御審議のほどお願い申し上げます。 ○議長(篠田耕一君) 以上をもちましてそれぞれの説明は終わりました。 本日はこれにて会議をとどめます。 明3日から10日までは、議案精読のため会議を開かないことといたします。 3月11日の日程は、上程議案に対する質疑と市政一般質問であります。 本日はこれをもって散会いたします。   午後0時31分 散会...